梅雨の土砂降りが続く今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
おうちづくりは天候にめちゃくちゃ影響を受けます。
特に棟上げまでの工程である基礎工事や外部先行配管、さらにはその前に整地が必要な場合など、
雨が続くと予定が延びてしまいます。
整地などは、雨が止んでも地面の状態次第では作業を躊躇する場合もあります。
へたに重機などを乗り入れて動き回ったり、掘ったり埋めたりすると、もうぐちゃぐちゃです。
なので、この時期の現場管理はカレンダーと空と天気予報とにらめっこです。
屋根がある現場でも(リフォーム現場でも)、できるだけ材料を濡らさないようにするために、
搬入や作業を延期したりもします。
雨雲みてはため息出ちゃうこの頃、新規採用工法の材料を製造している工場に見学させていただける機会を
いただきました。
製造工程はパンフレットや資料動画で大体のイメージは持っていましたが、やっぱり生で見ると感動します。
元々、小さい頃から好奇心旺盛だったので、社会科見学は大好きです。
パン工場やお菓子工場、消防署や印刷会社、新聞社も見学しました。
見るものすべてに興味深々。。
それがそのまま中年になったので、普段の現場に足を運んでも何かひとつは発見して帰ります。
職人さんが真新しい道具を使っているとワクワク、重機を扱っている作業をみてもオペレーターさんの
操作方法にワクワク。。
家に帰ってもパソコン開いて書類作成は決してせず、もっぱら社会科見学の延長的な動画を飽きずに
見てしまいます。
『技は見て盗め』
昔から『技』は教えてくれません。
多分、どの業界もマニュアル的な内容は先輩や上司が伝えてくれますが、それは「知識」を教えて
くれただけなので、『技』は教えてもらえません。
例えば角材と角材を直角に固定する。
きっと方法はいろいろあるのですが、仮にビスで固定することとします。
「この木とこの木をこうやってこのビスで留めといて!」
なるほど!ビスで留めたらいいのかぁ!
とはなりません、実際は。。。
二本の角材を片手で支えつつ、もう片方の手でビスもセットして、工具を手にとって、、、
いざ、いざ、、ん、あれれ、、、
ビスはなかなか入っていかないし、入ってもまっすぐ入らないし、
うまく頭まで打ち込んでも、角材と角材が直角どころかよんごひんご。。
でも、そうやってうまくできないと、次に大工さんに会うのが楽しみになります。
うまく留めれる方法を聞けるから!
ではありません。
聞いてもあまり参考になりません。
だって大工さん、その道のプロですもん。
いとも簡単と言わんばかりにアドバイスしてくれますが、
アドバイスはやっぱりアドバイス。
一番確実なのは、大工さんの作業を止めない程度に雑談しながら、
かつ、手元がよく見える位置を陣取って飽きずに眺めるのがベストです。
できればその作業は何をしているのかくらいは聞いてみるのもいいかもです。
そうすれば、その時にされている作業を行うことでどういうものができるのかを
生で勉強することができます。
あとは実際にやってみる。
すこしづつ、少しづつ、回数重ねると、それとなく似たようなことができるっぽくなります。
あくまでも似たようなレベルですが。。。
そんなわけで、今回の工場見学、何を盗んできたかというと、
はい!工具置場!
こういうの大好きです。
以前お世話になった建設会社の社長さん曰く、
『その職人の腕前は乗ってきた車を見ればわかる』
仕事車の中が整理整頓されていて、道具も手入れが行き届いていて
車も道具もピカピカなら、その職人に任せた仕事の仕上がりもほぼ
まちがいない、そうです。
工場に一歩、足を踏み入れてすぐに感じた感覚、
きれいだなぁ、
もちろん工場は稼働中なので、作業工程で出る木くずなどはあります。
でも、全体としてきれい。
なぜきれいなのか?
今回の工場見学の目標その2です。
その答えのひとつが「道具の整頓」でした。
使う道具がどこにどのようにしまっているか、
常に道具の位置は一定の場所に決まっているのでしょう。
作業を終えた工程ではやっぱり道具が整然。
上から下がっている青い三本、これはエアーツールに圧縮空気を送るチューブなのですが、
これも足元でぐちゃぐちゃではなく職人さんの作業動線に沿って頭の上から下がってきています。
ウッドバンクデザイン、
現場をきれいに!と日々、取り組んでいますが、
今回の社会科見学を活かして、各現場と事務所倉庫の道具片付けも見直していこうと思います。
たぶん一番早急に実践すべき現場は、、、
自分のおうちかもしれません (> <)