2025年11月19日(水)

毎日のルーティーン!含水率の測定。


家づくりを考える時、私たちはついデザインや間取りに目が行きがちですが、
その土台を支える木材こそ、住まいの心地よさを決める最も大切な要素かもしれません。

現代の木材乾燥は、コストとスピードを優先して機械による「人工乾燥」が主流です
しかし、私たちが今回着目したのは、古来より伝わる知恵、「天然乾燥」です。

手間と時間をかけ、風と日差し、そして自然の力だけでゆっくりと水分を抜き取る天然乾燥材。
それは、木本来の強さや粘り、そしてあの心地よい**「木の香り」**をそのまま家の中に残してくれる、特別な木材です。

このブログでは、その天然乾燥の過程を、経験や勘ではなく、「含水率」という具体的な数値で追いかける実験をスタートします。

2025/11/19 11:30 | 未分類

2025年11月01日(土)

呼吸する住まいを実現する「天然乾燥材」の魅力とは?

築やリフォームを検討される際、木材の選び方は非常に重要です。特に注目していただきたいのが、手間ひまをかけて作られる**「天然乾燥材」**です。
現在の主流は機械による短時間での人工乾燥ですが、天然乾燥材には、それには代えがたい多くの魅力と価値があります。
1. 天然乾燥材とは?
天然乾燥材とは、伐採した木材を、人工的な熱を加えず、自然の風と日差し、そして時間をかけてゆっくりと乾燥させた木材のことです。
  • 天日と風の力: 数ヶ月から数年かけて、木材の内部に含まれる水分を穏やかに抜き取ります。
  • 手間ひまをかけた証: 広い敷地と、木材を一本一本丁寧に管理する職人の手間が必要です。
2. 天然乾燥材がもたらす「住まいの深み」
✅ 木本来の粘り強さが活きる
人工乾燥では急激な熱を加えるため、木材が持つ油分やセルロースなどの成分が変質・流出しやすいと言われています。天然乾燥では、これらの成分を木の中に留めることができるため、木材本来の「粘り強さ」や「強度」が保たれます。結果として、地震などの外力に対してもしなやかに耐える、強い構造材となります。
✅ 心地よい「香り」と「調湿効果」
木材の細胞膜が熱で破壊されないため、木が持つ本来の**心地よい香り(フィトンチッド)が長く保たれます。また、天然乾燥材は、室内の湿度が高い時には湿気を吸い、乾燥している時には湿気を放出する「調湿機能」**を保持しています。これは、住まい全体が呼吸しているかのような快適な室内環境を生み出します。
✅ 狂いが少なく、美しい経年変化
時間をかけてゆっくりと乾燥させることで、木材の内部応力が適切に抜け、施工後の**「狂いやねじれ」が非常に起きにくい**のが特長です。時が経つにつれて深まる色合いと風合いも美しく、住むほどに愛着が増す「本物の味」を楽しむことができます。
3. 天然乾燥材を選ぶことの意味
天然乾燥材を選ぶことは、単に「良い木材」を選ぶだけではありません。それは、
  1. 耐久性が高く、長持ちする家を選ぶこと。
  2. 自然素材の恵みを享受できる、心地よい住環境を選ぶこと。
  3. 環境負荷の低い、伝統的なものづくりを応援すること。
に繋がります。
家づくりは一生に一度の大きな決断です。ぜひ、自然の力と職人の知恵が詰まった「天然乾燥材」を選び、呼吸する、豊かな住まいを実現してみませんか。

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2025/11/01 11:23 | 未分類

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